Oladele Ogbeyemi

廃材から生まれる新しい命 — ナイジェリアのアーティスト

オラデレ・オグベイェミ
Oladele Ogbeyemi

ナイジェリア出身の彫刻家。
スクラップメタルを使い、生命力あふれる動物や人間の造形を作り出している。

素材

廃材やスクラップメタルを主要な素材として作品を制作している。
使われなくなった金属に新たな役割を与え、生命力あふれる造形へと生まれ変わらせている。
 

哲学

役目を終えたものに新しい命を与える」という理念を基盤に創作。
作品は再生と希望を象徴する存在となっている。

メッセージ

環境問題や持続可能性へのメッセージを込め、アートを通して人々に考えるきっかけを投げかけている。

 経歴・受賞歴

 ・2017, 2018, 2020年 Sogal Art Auction 出品

 ・2011年 Ben Enwonwu Foundation 彫刻賞

 ・2010年 チルドレン・アート・タレントハント展 優勝

 ・2009年 ナショナルギャラリー・オブ・アート・ラゴス 彫刻部門1位
  Transcorp Hilton Hotel Abujaなどに作品所蔵




今回の展示について

大阪万博をきっかけに、Oladele氏の作品を袋井市に迎えることに。
溝口ファミリークリニックとメロープラザの2か所で常設展示されている。

メロープラザにて展示中

タイトル: Unequal Chase

この彫刻は、単なる野生の物語を超えたメッセージを伝えている。
ここで描かれるヒョウは単なる捕食者ではなく、リスも単なる獲物ではない。
彼らは、私たちがグローバル経済の中でしばしば目にする「不均衡な追走」を象徴している。

ヒョウは、強大な国家──その巨大な経済力ゆえに、どんな小さな国の資源でも満たされることのない存在を意味している。
一方のリスは、素早く軽やかに動く小国。
限られた力でなんとか成長し、生き延びようともがいている。
リスはヒョウを養うにはあまりにも小さいにもかかわらず、追走は終わらない。

私にとってこの作品は、「力」と「搾取」を映し出す鏡だ。
なぜ豊かな資源と富を持つ国々が、なおも少ないものを持つ国々を追い続けるのか。
自らの生活を維持するのに精一杯の国々を、なぜ支配しようとするのか。

この絶え間ない追走は、強い経済が弱い国から資源・人材・影響力を引き出すときに生じる圧力の縮図でもある。
そこには、バランスや公正への配慮が欠けていることが多い。

ヒョウとリスの追走は、単なる動きのない彫刻ではない。
それは、私たち一人ひとり、そして国家として、「自分たちは持つ力をどう使っているのか?」と
自問するための招待状なのだ。

守るのか、それとも追うのか。
それが、私たちに投げかけられた問いである。

この作品を通して、正義・責任、そして「どんな世界を築きたいのか」について
考えるきっかけになれば幸いです。

溝口ファミリークリニックにて展示中

タイトル: The Spirit of Resilience

回復の静けさの中で、真の強さは静かに語りかける。
「たくましさの魂」は、声高に叫ぶのではなく、黙って耐え抜く力の象徴である。

鋼から鍛え上げられ、意志によって形づくられたこの雄牛は、人の精神に宿る不屈の意志を表している。
たとえ肉体が限界を迎えても、立ち上がり、癒え、そして前へ進もうとする意志。
その機械的なディテール一つひとつが、生命そのものの精密さ──心臓の鼓動、呼吸の流れ、
繊細さと力強さの絶妙な均衡──を映し出している。

この作品は語りかける。
強さとは攻撃性ではなく、粘り強さの中にあることを。
癒しとは立ち止まることではなく、新たな目的をもって前へ進むことだと。

この雄牛のように、私たちもまた耐え、順応し、再び立ち上がるようにつくられている。
たくましさとは、完璧さから生まれるのではなく、あきらめない心から生まれるものだ。

「たくましさの魂」は語りかける。
すべての傷跡は、乗り越えた証。
そして、すべての呼吸は、静かな勝利である。

展示のきっかけを作り、作品を日本に迎えた橋渡し役

展示のきっかけを作り、作品を日本に迎えた医師
溝口 哲弘(溝口ファミリークリニック院長/知的探究塾主宰)


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